1カ月、書きつづけられました

2月は短い。しかし、間違いなく1カ月だ。今日の回を公開すれば、ショートエッセイは、無事に1カ月続けられたことになる。毎日更新はつねづね掲げていた目標だったので、まずは1カ月でも続けられたこと自体が、大変おめでたい。 今回…

同時進行で生まれるエネルギー

取材をしていると、2つ以上のビッグプロジェクトを同時に進める人に出会う。忙しい会社に勤めているのに、同時に自分のビジネスをやって、趣味でも成績を残している、とか。 私は一つでも手一杯になることがあるので、そういう人を見る…

AIの「聞く力」

最近、人と予定が合わない。いつのまにか仕事や子育て、家事、介護などが理由で、友人を予定を合わせるのはどんどん難しくなっていく……。それは、とてもリアルに私の周りにも押し寄せている。東京には人がたくさんいるのに、タイミング…

終わりがあるから美しい

終わりがあるから美しい 過ぎゆく時をいつくしむ ああ、この身は終わりのない 旅をしつづける 「哀しみのバンパネラ」(ポーの一族) 宝塚歌劇で花組公演『ポーの一族』の中で、主人公のエドガーは永遠の命を生きるバンパネラになっ…

木曜休みワークスタイルはいいぞ

オフィスワーカーのお休みは土日祝日である。自分が就職活動をしていたころ、この勤務条件を疑ったことすらなかった。 実際、入社した会社の休みはこのスタイルだった。月曜から続けて5日間働き、途中で疲れながらもなんとか金曜日を迎…

日常に何気なくある脅威

カツン。 会社の近くにある川にかかる橋を歩いているとき、ふいにそんな音が聞こえた。ありゃ、もしかして何かを蹴ったかな。 一呼吸おいて、ぽちゃん。 慌てて欄干に駆け寄ると、川面に白い泡が上がる。そして、その音や大きさから、…

会社員は仕事を断れるのか

「仕事は楽しいんだけど、量が7割だったらいいのになァ」 本音だが、会社員としてはなかなか不謹慎な発言である。編集業は時間が無限にかけられる業態で、こだわりはじめれば際限がなく、むしろどこで手を引くのかがすごく難しい。さら…

自分を責める気持ちを脇に置く

長い間、自己肯定感という言葉がトレンドになっている。私も、これまでに何冊も関連書を読んできた。 「なんで、私はこんなふうなんだろう」「なんで、こんな失敗をしたんだろう」 学生時代や働きはじめたばかりの頃、ちょっとした失敗…

おしゃれで白湯を飲んでいるわけじゃないのよ

夕飯はできるだけ消化のいいものを、お風呂に入ったあとはストレッチ、寝る前には静かな音楽でリラックス、朝起きたら一杯の白湯で胃腸を起こす……。 どれもこれも、健康のためには推奨されている習慣である。一つひとつは難しくないの…

人間的に魅力的すぎる人とどう付き合うか

映画『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』を観た。いわずもがな、雪組公演「海辺のストルーエンセ」と同じ題材の作品である。デンマーク史にはそこまで詳しくないが、セットも衣装も非常に豪華だった。 主な登場人物は、病のたまに精…