明るい人だ、ときっと思われているけれど

陽キャ、陰キャという言葉はあまり使わないけれど、私は周りから「陽キャ」だと思われているんだろうな、という自覚がある。そもそもいろいろな人が使うコワーキングスペースの運営者が内気キャラでいるのは職業的にも難しいので、まあ特に問題はない。

けれど、ふと引いて見てみると「わたしって、こんな明るい人間だったっけ?」とは思う。優等生だけど影の問題児として過ごした小学生時代、割と明るいキャラを演じていた感もある中学生時代、成績が悪いことにめちゃくちゃダメージを受けながらも最終的には割り切った高校時代。

多少の浮き沈みはあるけれど、少なくとも今のような明るさへの胆力とか、企画を自分でやろう!みたいな雰囲気はなかったはずだ。一変するのは、大学の頃。入学式前に希望者だけのオリエンテーション前のワークショップに参加して見たところ、衝撃的な言葉と出会う。

それが、クランボルツ博士が言い出した「The Greatest Hazard in Life is To Risk Nothing」だ。リスクを取らないことこそが、リスク。人生、挑戦せよという新入生に向けたメッセージだ。

当時の私は、塾に通わず、学年最下位からの国公立大学合格という逆転劇をしたばかりだった。戦略と集中で挑んだ受験に合格した直後で、エネルギーを持て余していた。それで、この言葉に衝撃を受けた。もう、なんでもやってみよう。大学生なんだから。

そこから、学生NPOに入ったり、海外に行ったり、それはもう好き勝手にやりたいことをやり始めた。バイトを10個以上変えて、2度自分のお金で語学留学に行った。学生時代という限られた時間の中で、なんでも挑戦できる環境はありがたかった。親もキャラ変にびっくりだったろうな。今でもクランボルツ氏の言葉は心に刻まれている。

根が明るい、暗いという言い回しもある。でも、もともと人間の性質として決まっていると思われるかもしれない。でも、その時の状況と環境次第だな〜と思う。今の私は明るくいることが求められるし、そうあることを私が望んでいるのだ。

でも、疲れちゃう時もあるので。暗い時があったとしても、それは私の問題なので、気にしないでね。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ