なぎなたで一緒に大会に出たり、お稽古をしてくださった方が、転勤で地域を離れられることになった。競技人口、大人になってから始めるきっかけが少ないなぎなたの世界で、年齢差も比較的少なく、同じようなスピード感で学んでいける方がいたのは、お互いにとってとても幸運なことでした。実感がわかないねぇ。
春は別れの季節、と言うけれど。卒業があるわけでも、毎年新卒が入ってくるわけでも、春の異動があるわけでもない会社で働いているので、この数年は全然ピンとこなかった。
けれど、冒頭の話だけではなく、次々に偶然ながらもお別れの話が続いている。それも、どれもこれもネガティブなものではなく、どちらかというと前向きな次へ行く……というお話。だとしても、めちゃくちゃ寂しい。
「ああ、これをやっておけばよかった」という後悔はしたくない。だから、ちょっと欲張りでもわがままでも、いろんなことをやってしまう。その結果、忙しくなりすぎることも、味わいきれないこともあるけれど……。でも、個人的にはやらないよりは、やるほうが後悔が少ない。
終わりやお別れは、いつも突然である。じゃあ、後悔を減らすためにはどうするか。月並みだけど、本当に毎日を丁寧に、やりたいことに貪欲に、とにかく手と足を動かすことだ。
終わりの寂しさを乗り越えて自分を納得させる方法は、「でも、精一杯やったしな」と言える状態にするしかないのだから。