同時進行で生まれるエネルギー

取材をしていると、2つ以上のビッグプロジェクトを同時に進める人に出会う。忙しい会社に勤めているのに、同時に自分のビジネスをやって、趣味でも成績を残している、とか。

私は一つでも手一杯になることがあるので、そういう人を見ると、エネルギー量が大きいのかな、どこからそのエネルギーが湧いてくるのかな、どっちかがおろそかにならないのかな?という疑問が浮かぶ。私には真似できないなぁと思ってしまうし、現に副業はあまり得意じゃない。

でも最近、2つ以上のプロジェクトを同時に回すのは、ある意味で効率がいい方法なのかもしれないと気がついた。それは、片方のプロジェクトで得た達成感や勇気をもう一方に使えるからだ。つまり、やる気とエネルギーを自家発電し続けられるのだ。

どういうことか。たとえば、会社員の仕事で成功する。達成感を感じればやる気が出るし、スキルもまで獲得できる。それを今度は、自分のプロジェクトに応用する。それでまたうまくいくと、評価されて自己肯定感が上がって勇気が出て、次へのエネルギーが湧いてくる。人とも出会える。

こうやって2つ以上のことでどちらもエネルギーになるポジティブな感情を生み出し続けて、順番に回していけば良いのだ。これって、すごくエネルギー効率がいいし、どちらもやりたいことだったら充実した人生に繋がる。

もちろん時間の使い方には工夫が必要だし、逆に負のスパイラルに陥ってしまう可能性もある。でも、「2つのことをやるなんて大変」というマインドから、「2つのことをやるから、生み出せるものがある」に変えるだけでぜんぜん違う。

やっぱり人と話すのは楽しい。自分の中のエネルギーへの考え方が、ちょっと変わった。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ