もっともっと、忙しい人

長距離移動がつづくスケジュールに心と体がびっくりしている。過去の私、体力を過信しすぎでは……? さすがに少々疲労気味だが、おそらくこのままなんとかなる気がする。

しかし、遠出と出張の合間に偶然にも、私の何百倍も忙しいこと間違いない方との衝撃的な出会いがあった。海外とかかわる仕事なので、世界中を飛びまわっているらしい。お立場、やっているお仕事、何をとってもどうやってこなしているのかが、全く想像できない。お話を聞きながら、一体どんな1日を過ごしているのだろうか……と考えてしまった。

そもそも、この1週間を私が忙しく感じるのは、移動の続くスケジュールに慣れていないとか、あまり力の抜きどころを知らないからなのかもしれない。あとは、実はやらなくてもいいことをやっているんだと思う。

たとえば、本当はめちゃくちゃ疲れているならば、タクシーを使えばいいのに、なんとなく電車でも行けるな……とかそういう小さな積み重ねである。あと、ちょっとキツイなと感じる頼まれごとも、ついつい引き受けているうちに積み重ねで自分が苦しむことがある。あれ、いつの間にか私ったら余計なことを!

お会いしたお忙しいであろう方は、自分がやっていること、責任の範囲をものすごく明確にされていた。もちろん、それ以外にもやっていることはたくさんあるのだろうけれど、自分に期待されていることを理解し、全能力とリソースをかけてやっている感じだった。

やはり、選択と集中か。得意なことを意識し、サスティナブルに続けられる方法を考える。さらにとっても上品だし、かっこよかったなぁ……。お会いできたこと自体が貴重な経験。

忙しい、というのはカンタンである。今は時間を多く投入するだけでは、解決したとみなされない時代である。ここでどう対応するかに、仕事能力が問われるんだろうな。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ