「意味」があるなら、苦手は学びの金脈になりうる

社会人になってからも、英語の勉強をのんびり継続しているのですが、10年以上逃げていた分野があります。それが「英文法」。

私は高校生の頃、どうしても勉強ができない時期があったのですが、ちょうどその頃に習ったこともあって、どうしても気持ち的にも能力的にも向き合うことができませんでした。

これまでは、リスニング、リーディングは経験値である程度読み聞きができていたので、正直意識的に後回しにしていたのですが、ここまで勉強をしてきて、とうとう「これはいよいよ英文法をやらないと前へ進めない」と思ったのです。

そのきっかけは昨年、私がTOEICを受けた時のこと。結果は、リスニング460点、リーディングは420点。点数が低いのは文法や語法が問われるPart5、Part6でした。さらに、解説を読んでも「知らないな」と思う問題がちらほら……。

もう少ししたら900すら超えられそうな今。となると、ここから先は苦手を潰すしかありません。少年漫画で、「得意技を極めるところから、苦手を克服するフェーズ」に入ったようなイメージです。

「ああ、つらそう!」と思ったので、とりあえずちょっとでも楽にする作戦を考えました。

それは、
・2カ月の短期集中
・得意な能力を活用
です。

私は比較的耳が良いため、単語も音で覚えてきました。そこで、文法も重要な文法事項を含んだ構文を音で連続的にインプットすることにしました。

いろいろと教材を探した結果、網羅率や覚えやすさを含めて、『キク英文法』(アルク)さんのお力を借りることに。解説と構文がセットなので、とにかくインプットしやすい。まずは、全体を見つつ、何度も繰り返して掴んでいく予定です。

まだ1週間ほどですが、英文法を勉強してよかった……、と思っています。当たり前ですが、今まで感覚で思っていたことにも、明文化された細かいルールが有るのだと分かり、すっきり&自信が持てるようになりました。また意味がわかるので、語彙も増やしやすい。

よく先生からは、「句動詞を覚えなさい」と言われていましたが、今のように覚えるほうがよっぽど頭に入ってくる感覚があります。英文法って本質的には、英語の運用ルールを先人たちが丁寧に整理し、要点をまとめた知識だったんですね。うう、感動。ここに勉強の金脈があったのか!(知ってたけど)

過去の私にとって英文法は「何の役に立つの?」という情報でしたが、今くらいまで英語力が上がってくると「文法の有用性」がよく分かるようになったのです。

高校生の頃と今では、英文法に対する眼差しが全く変わったのを肌で感じて、やはり「学んだことが何の役に立つのか?」「本質的にどういう意味があるのか?」がわからないと、全然やる気にならないし、活かせないんだな、と。

今の自分にとって、それを学ぶ意味を考え、理解し、定義すること。結局、そういう基本が勉強のやる気、楽しさ、継続に繋がる大切な要素なんだなと体感中。結果はまた、2カ月後に。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ