まず終わらせることで気力の負荷をへらす

ちょっとやることが多い月末。やはり、忙しくなってくるとミスも出るし、相手に優しくするバッファがなくなってくるので、できるだけ余裕を持ちたいところ。

私は大学生のころ、NPOで活動をしていました。これが大変でした。もちろん大学の授業や宿題はあるし、お金がないのでアルバイトもしないといけない。海外旅行だって留学だって行きたいし、資格の勉強や就職活動やでてんやわんや。時間が足りなくて、休学したほど……(笑)。本当にあっという間の5年でした。

NPOでの活動は、人間関係や国際理解、メンタル面も含めて、本当によい勉強になりました。ただし、本当に本当に忙しかった! 正直、社会人のほうが圧倒的に楽です。なんたって授業がないから、昼に仕事できますからね。若いから体力の限界まで無茶してたんだなぁ……。

忙しくなってくると、当然タスクはたまります。「やらなきゃいけないこと」が頭の片隅にあるときの脳の容量を持っていかれる感覚。別のことをやっていても、なかなか集中できなかったり、ふと我に返ったり。本当は、その瞬間に集中したいのに! この状況が長く続くとストレスですし、どんどんやりたくなくなっていきます。

ややこしい手続きやテスト勉強などを抱え込んで逃げ気味だった私に、同じくらいたくさんの仕事を抱えていた友人が言いました。

「最近気づいたんだけど、結局、タスクを終わらせることでしか解決しないストレスってあるよね……」

ずーん、と響きました。そのとおり、そのとおりなんですよね。やりたくない気持ちはある、でもやらないことがストレスになっている。つまり、やるしか……終わらせるしか、このストレスから開放される方法はない!

そう思ってからは、「どうしたら終わらせられるか?」にまずはフォーカスするようになりました。

例えば、
・気力のある時間をうまく使う
・楽しい予定を〆切にする
・タスクを小分けする
・依頼された時点で少し手を付けておく
・コストを払ってでも集中できる環境を作る
など。

もしある程度、早く片付けば、クォリティを上げることもできますし、信頼もされる。完璧にやらないと、というストレスもこの小さな行動がまず解決してくれる。だから、「まず終わらせること」はとても大切なんです。

ということで忙しいし、多少は気がのらないこともありますが、まずはやること。そうしたら、好きなことを集中して楽しめて、また気力が回復します。終わらせることでしか開放されない。その精神で、まずは行動し続けるリズムを作っていきます。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ