伝えたいから、ゆっくり、シンプルに

最近、英語で意見を言ったときに「ごめんなさい、私の英語力のせいかわからなくて……」と私よりもよっぽど英語ができそうな日本人の方に言われてしまいました。

自分の英語は決して完璧ではありません。ただ、この文章ならば伝わるだろうと思っていたので、ちょっとショックでした。どうして、伝わらなかったのか?

自分としては、速く、難しく、情報量多く、話しすぎたことが原因です。

母国語が日本語の私とって、英語はとてもシンプルな構造の言語でした。もちろん細かい表現はありますが、主語+述語から始める文型は5つしかありません。そのため、英会話はじめた頃は、すごくシンプルな構造の文章を多用しており、初学者同士でも簡単に会話ができました。

しかし、最近は速い英語を聞く機会が増え、自分のインプットも増えた分、ついついカッコつけて複雑に内容をつなげたり、やけにスピーディーに話してしまったり。要は、話している自分は気持ちいいけど、結局相手には伝わっていない……という「独りよがりモード」になっていたよう。ハッとしました。

だったら、その反対で、ゆっくり、簡単に、シンプルにすれば、初学者のころと同様に多くの方に伝わるはず。

そもそも、「話を聞く」のは意外に難しい行為です。例えば、話を聞いているつもりでも、次の返事など違うことを考えている。耳から入ってくる言葉よりも、相手の表情など目から得る情報が多くて気を取られる。そもそも内容に興味がないので頭に入ってこない。最初に衝撃的な情報が与えられると、そのことばかり考えてしまう、視覚優位タイプで聴覚インプットが苦手……など。

この現象は日本語を使うときも同じです。しっかり話し合ったつもりでも、振り返ると「あれ?」となっていることもよくあります。とはいえ、話している相手を「変えること」はできません。

結局、自分は話し手になる状況ならば、普段から相手が頭に入りやすいような伝え方へ少しずつ改善してみる。ハードルを下げる、障害をへらす。

「あの人はいつも聞いていない!」と怒るのは疲れてしまうからこそ、「あれ、伝わってないかも?」と思ったときには「短く」「ゆっくり」「シンプル」をキーワードに。なんとなくいい感じに答えを見つけた気がするのですが、もう少し私の中でも実験していきたいと思います。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ