ハイライトって、きっと些細なことでよいのだ

特別な用事がなければ休日朝には、家事をする。意外かもしれないが、私は家事が好きだ。効率化の工夫の余地があり、さらに気持ちも部屋も片付くなんて、こんなに良いことはない。

まず衣類と洗剤を一緒に洗濯機に放り込み、お米を研いで炊飯器のお急ぎ炊飯スイッチを入れる。ほぼ唯一定期的に見ているテレビ番組「がっちりマンデー」の録画を、早回しで再生する。ほほう、今日は青森県のすごさについての特集だ。

青森は大消費地である東京から遠い地域だったため、比較的運搬がしやすい小さな商品の製造事業が伸び、ストッキングやサバ缶、産業用抵抗器は国内シェア1位らしい。工場では職人的な素養のある女性が何人も働いていて、缶の中であっちこっち好き勝手な方向をむいたサバを揃える手際の良さに思わず舌を巻いた。

そんなテレビを横目にベッドを整え、平日に散らかしたアクセサリーやら化粧品やらぬいぐるみやらを定位置に戻し、粘着クリーナーでカーペットをなでている間に炊飯器に呼び出された。

あとは書籍の山だけが部屋の中で雑然と聳え立っているが、ここの掃除は今日はちょっとご勘弁。資料の整理も含め、また次回に持ち越しだ。

午後は、代々木で開催された編集のイベントへ足を運んだ。内容はとても面白かったし、質問も取り上げられてとても嬉しかったし、とても揺さぶられたのだけど。連日イベント続きのせいか、どうやらちょっぴり疲れてしまったみたい。

心のエネルギーを回復するという一番大切な休日の役割を達成する意味でのハイライトは、実は淡々と家事をしている時間なのかもしれない。

社会的な意味がなくたって、それが一番安らぐ時間だったら、ただそれでいいじゃない。それでは、今日はそろそろ灯りを消そうと思います。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ