現実感のなさと

いつのまにか、よく眠れるようになった。私はもともと寝付きが最悪でひたすらベットで横になるしかない……というタイプだったのだが、朝型生活に切り替えてから、夜にスマホを見ない時間が生まれ自然と寝付きが早くなり、不思議とよく眠れるようになった。時間的にも、おそらく深さ的にも。睡眠スコアも爆上がりである。

それに伴い、夢を見なくなった。以前のは私は夢をよく見ていた、怖い夢や楽しい夢。いろいろなことがおきていた。今も夢を見るけれど、それは決まって二度寝してしまったときのような浅い眠りのときのような気がする。

夢を見ない生活は楽だ。朝から、心にダメージを負うこともないし、起きたときの疲労感が薄い。でも、やっぱり寂しい気がする。

先日、ふいに被災地ボランティアへ行く夢を見た。ベースキャンプもでてくる、なんともリアルな夢だった。能登半島の被災地を見ていたときには、なんとも現実感がない、不思議な時間だった。思い出すと、夢のようだったのかもしれない。だって今、私達が暮らしている東京と同じ国の出来事とは思いがたいのだ。

ボランティア経験者が入っているLINEグループに届く通知が、あれは現実だったんだよ、と思い出させてくれる。忙しい毎日の中で、あの夏に立ち返るのは大切な機会だ。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ