発災と報道

震災ボランティアのことを、日々ゆっくりと思い出しているので、忘れないうちにどんどん書き留める。

今回、私はテレビ番組(カンブリア宮殿@TVer)を見て活動を知った団体さんのWebサイトを見て、公式フォームから参加の申込みをした。そのテレビでは、仮設住宅を訪問するという内容の活動が紹介されていて、「もし人手がいるんだったら、私にも何かできるかも」と思った。運営団体さんの考え方も、個人的にすごく好きだった。

つまり、運営団体さんの理念をおさえつつ、活動内容にもある程度理解をしつつ、正面のオープンな申込窓口に問い合わせたのである。これのどれが欠けていても、何か現地でご迷惑を欠けたのではないか……と思う。

ちなみに、テレビを見て申込みをしたというのは、ちょっと一般的すぎて恥ずかしいというか……、若干の躊躇もあった。けれど、現地ではそういう人もいるのか、という雰囲気になっていた気がする。

いいテレビ番組はなにか物事を理解するのに、本当に役に立つ材料だ。もちろん、それがすべてじゃないし千差万別。それでも、圧倒的に他の情報と比べて優秀だと思う。

現地ではメディア取材に対応する精神的、時間的な余力はあまりないことは重々承知である。場合によっては辛いこともあるだろう。しかし、今回災害の支援のプロに話をきいてみると発災からの3日間にどれくらい報道がされるか、されないかによって集まる寄付金の額は億単位で変わるそうだ。これは長期的に見ると、大きい……。

メディアはいかに現地に負荷をかけず、必要な情報を伝えるのか、とても難しい。さらに今回の能登半島地震は道路の寸断によって、たどり着きたくても難しいことも多かったという。(情報発信者として、災害報道のプロにもいつか話を聞いてみたいし、もっと勉強したい……)

そう思うと、カンブリア宮殿が今、道路のインフラが回復し、現地で人手が必要な時期に現地の活動者を取材するというのは時期的にもとても素敵な取り組みだったと思う。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ