その瞬間の心に栄養を

映画『ムーラン・ルージュ』を観た。私は19歳の頃に旅したパリで観る機会を逃したという思い出があり……、いつかは観たいがちょっと敬遠していた作品だった。配信がディズニープラスしかなかったというのもある。

ただ、この作品が今どうしても観たくなったのは、ちょうど帝国劇場で上演していたからだ。座席の金額も含めて評判のミュージカル。日本で観るには帝国劇場しかないけれど、見事にチケットを持っていない……。ということで、まずは映画で心を埋める。

観てみると、あまりにもスピーディーな映像と音楽の使い方にミュージカル映画としてなかなか攻めているな……と思ってしまった。ストーリーの軸は至ってシンプルだが(身分違いの恋、日陰の花、インド風舞台、不治の病など要素は多い)、やはり演出のパワーに圧倒された。

有名曲が息つく暇もなく押し寄せてくるといえばいいのか……。とにかく勢いで押し切られた感すらある。ああ、やっぱり今観てよかった。舞台のトレーラーもこれで楽しめるようになる。ちょっと無理してでもチケットを手に入れるかはまだ悩むけど、一つどんな作品なのかわかってスッキリはしたかな。

最近はずっと観たかったけど、溜め込んでいたドラマなどを観たりもできている。なんだか、すっきりしてきた。その時々だからこそ、やりたいことがある。もちろん優先するべきこともあるけれど、我慢のしすぎはよくない。

そのときにやりたいことをすることこそが、心にとっての栄養だよな〜と思ったりもする。ああ、パリにも行きたいね。ちなみにパリにある実際の赤い風車は最近、車軸ごと落下したらしい。うっ、早く行かないとこういうふうになくなってしまうものもあるんだ……!

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ