ちょっとだけ、足りない感じをつくる

先日、社内で来年度の給与提案の連絡があった。なんと、そこに書かれていた数字は3万円の減給であった……。正確には手当が減らされるという内容だった。

そ、そんな……。3万円って急に大きすぎない? え、 私はまだしも、皆はこれでやっていけるの? 

とうだうだ一晩過ごして、翌日ふつうに出社して聞いてみると、私以外は誰も減給になっておらず、というか単なる通知ミスだったことが判明……。あー、よかった!! ミスされたことよりも、減給じゃなかった喜びのほうが相当大きいよ!(笑)

しかし、人間とはシンプルなもの。私自身は今の給与額になんの不満もなかったのに、減給されるとなると何かが失われたように感じて焦ってしまい、いっそ副業でもやろうか悩んでしまった。今まで副業のモチベーションは正直高くなかったので、自分の心の動きが面白い。

やっぱり、努力は不足感から生まれる。人間、満たされすぎていては成長しなくなるのだ。もちろん、満たされているほうが幸せなはずなんだけれど、自分を動かすためにはちょっと満たされない、背伸びしないといけない環境をつくること。疲れすぎない程度にね。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ