恐竜博物館の主役

攻めるぞ、福井! 2日目は、リニューアルしたばかりの恐竜博物館へ。幼少期に行った記憶が薄らぼんやり残っており、巨大な恐竜に興奮した記憶があったのでワクワク。

さて広大な敷地を歩いていくと、黒川紀章氏がデザインした巨大な卵形の建物。北陸最長33メートルのエスカレーターをくだっていくと、カマラサウルスの発掘現場を再現した巨大標本! 歩き進めると、ジュラシックパークの世界。複製と本物がところ狭しと並ぶ。そして、動き叫ぶ恐竜の像は大迫力!! 

2023年から化石をのリアルな研究できるワークショップが登場。実物大のT-Rexの標本がいかに複雑に組み上がっているかを見たり、スクレイパーという機械で歯のレプリカを削り出したり、CT技術で化石がどうなっているかを観察したり……。びっくりしたのですが、なかなか「現実的」。

さらに、10年目を迎える「フクイサウルス」「フクイラプトル」など6種類が見つかった発掘現場を見に行ける野外恐竜博物館にも参加。めちゃくちゃ普通の山の中から、恐竜が見つかるの不思議。最初は偶然に貝の化石がでて、その後ワニがでて本格的な調査をスタートしたそう。

でも、その時代の地層が見えていて、発掘が進んでいるところなら、恐竜が見つかる可能性はあるらしい……。日本中、たくさん探してみたら出るのでは?

現地の石をわりながら化石を探す体験にも挑戦。研究員の人が本当に優しくて「これは違いますねー」「あ、これは植物です!」みたいなのをすぐに聞けるというのがすごい。たまに標本になるレベルのものが見つかることもあるらしく、なかなか夢がある。

上野の国立科学博物館の恐竜特化版という印象でめちゃくちゃ楽しかったのですが、本当に子どもが多かった! きっと子どもの私もキャッキャしながら回ったんだろうな。連れてきた親は大変だったろうが、そのおかげでこういう博物館に興奮するようになったので、ありがたい。

たまに、こんなふうに気ままに主役気分で、恐竜や体験を楽しめるのっていつまでなんだろうなぁとか考える。きっと子どもときたら、彼らが主役になっちゃって、体験だって見守るほうになるだろうから。でも、いいのかな。いつまでだって、どっちも主役!みたいな気分で楽しく過ごしていても。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ