座禅とホルモンと訛り

東京で一仕事を終えたので、今日からは日本海側に来ています! 切り替えが早いんじゃない、北陸新幹線が速いんだよう〜。東京からたった3時間。10年ぶりに福井の地を踏みました。

最初の目的地は、禅宗の修行道場でもある永平寺。「雲水」と呼ばれる200名以上もの修行僧たちここで何年も勉強をしているのだそう。斜面に綺麗に配置された建物は、左右のどちらを見ても山の中でまさに修行のための場という荘厳な雰囲気。

さて、やはり本場で座禅体験がしたい! 会場は普通の和室に見えるんだけど、壁の方を向く面壁座禅だったり、かなり座禅しやすい座布団が用意されていたり、今までの座禅では一番集中できた気がする……。

お坊さんの案内の通りに呼吸に集中をしてくると、頭がぼんやりしてきて、周辺視のような状態になった。本当のところはわからないけれど、無に近い気がする。

似た感覚を味わった記憶がある。それは、「人の話をジャッジせずにただ聞く」という聞き方のワークショップに参加したことだ。その時も気持ちがふわっとして、なんとなくこちらの気持ちも落ち着くのに、相手からは聞いてくれたことに対して感謝されるという不思議な体験だった。(数年かけて何度もやった)

その日の夜は永平寺で50年以上やっているホルモン屋さんへ。名物らしいんだけど、「やってんのか?」と思うくらいの小屋のようなお店で、堂々と入ったら女将さんと40年以上通う常連さんとお話する楽しい時間になった。その常連さん、70代だからなのかわからないけれど、9割何言ってるのか、本当にわからなかった。

それでも、なんとなく聞いていたら仲良くなって、「また、明日も来て〜」みたいな展開に……(ちょっと予定的に難しいんだけども)。なんていうか、人の話を聞くって不思議だよね。聞き方について考えるたび、座禅のことを思い出すかも。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ