名店の洋菓子は東京の特権

赤坂での仕事帰り、しろたえのチーズケーキを買った。大好きなケーキだ。そんなふうに、池袋ならタカセに、淡路町なら近江屋洋菓子店に寄りたい。

東京には美味しい名店、老舗が沢山ある。けれど、田舎から上京する人にはなかなか食べられないものがある。そう、それがケーキなどの洋菓子だ。日持ちがしないし、物理的にも持ち帰るのが難しいから。

その点、家が東京にあれば「そうですね、持ち帰りは1時間くらいで」とか言って、保冷剤を1つ入れてもらえば余裕のるんるん気分で帰ることができる。ああ、こんな幸せがあるのだろうか。

さらに、どんなに素敵でも生菓子は沢山買えない。1日に沢山食べることはできないから。だから、ちょっとだけ買う。できれば毎回、違うものや季節の品を選んで、大切に食べる。これは何度もその街に行く機会があるからできるのだ。ああ、幸せ……(エンドレスリピート)。

先ほど冒頭であげた店は、超高級品ではなく庶民が十分に手に入れやすい価格のお店ばかり。でも、私の中でクリティカルに美味しく、クラシカルに美しいものばかりなのだ。お店も、商品も、スタッフさんも。しろたえのカウンターで、あの執事のような低音ボイスのおじさまのファン、多いと思う。

ということで、こんな楽しい東京の暮らしを、私はもう少しの間は楽しみたい。幸せ、幸せ〜!

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ