文武両道を諦めたくない、わたし

文武両道、質実剛健。

これが通っていた高校の校訓だった。その地域の中ではなかなかの進学校で、近隣の旧帝大に進む子も多いけれど、ちゃんと部活もやっている……という地方あるあるの学校だ。

文武両道になるためには、勉強も運動もできないといけない。その2つは全然違う存在である。

練習にも勉強にも時間が必要で、それでいて1日は平等に24時間しかない。そうすると、結局は要領がよくこなすことが求められて、タイパ・コスパの世界に入ってしまう。さらに最近は、得意を活かそうという流れだし、もう文武両道は流行らないのかもしれない。

それでも、やっぱり私は文武両道に憧れる。仕事のような頭脳活動も家庭運営にも、体力や気力、精神力が必要だから……というのが論理的な理由だけれども、もっとシンプルに「文武両道の人生の方がかっこいいな!」と思っているのである。

自分の場合、ちゃーんと楽しく&たくさん工夫をして私らしい仕事をしながらも、なぎなたのお稽古をして(できればそれなりの成績も残したい!)、趣味である観劇を楽しんでいる人生の方が素敵だな、と思っている。そして、家族や友人とも楽しい時間を過ごす。

大変だし、わがままなのかもしれないし、緩急をつけないといけない時はくるはず。でも、人生は一回しかないし。自分が、「私ったら、なかなかかっこいいじゃない!」と思える生き方がしたい。

さてさて、なぎなたの大会、今春はいずれも悔しい結果に……! かっこいい私でいたいから、もうちょっと頑張る。(頭も使って)

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ