我々にとってはすでに異色ではなかった

映画『RRR』が宝塚歌劇で上演されることになった。全く知らない人にとっては異色の組み合わせであるが、ネット上に住んでいるタカラヅカファンの間では「RRRはほぼタカラヅカ」という認識は比較的広がっていたので、「ん!妄想が実現しちゃった!?」みたいな不思議な空気である。しかも、私自身も数日前にちょうどRRRが好きな会社の後輩さんとこの話をしたもんだから、驚かせてしまった。予言者みたいじゃん……。

こんな世界なので、それぞれのファンはすでに脳内配役を考えていたはずである。実際は、こと・なこ・ありの星組トリデンテ……。う〜ん、これはRRRができる未来が見える、ナートゥが激しいぞ。(ちなみに私は風間・縣という、パワー系の若手混合配役を希望していた。肩車できそう)

タカヤ先生の真骨頂は、やはり『出島小宇宙戦争』『元禄バロックロック』『Rain on Neptune』で発揮された、どうかしちゃったの?と思えるくらいの独特でカラフル世界観である。舞台にすごく情報が多いのよ……。

インドものでいえば、2021年月組『ダル・レークの恋』。名作の再演だったとはいえ、ポスターが派手でびっくりした。華やかというか独特のセンスをお持ちの先生だから、今の星組の『1789』に負けないくらいのロックなポスターを出してくるに違いない。発表は数カ月になるだろうけど、乞うご期待。

しかし、星組×RRRでしょ……。さすがに東にはチケットがある気がしないよねぇ……。正月公演だし、西でも確実ではない気がする。面白そうな演目は嬉しいけれど、応援しているファンが見られなかったら意味がない。

既存ファンを大事にする取り組みと、新規ファンを獲得する取り組み、もうちょっと棲み分けてほしい気もちょっとする。なーんて、難しいんだ〜。劇場に入れてくれ〜。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ