「AI」というライターさんへ仕事を発注する経験

ChatGPT×ライター、というテーマのイベントを見に行った。や〜、新技術だ! 本当に過渡期ですね。このタイミングで同業者とワイワイ話すこと自体がかなり楽しい。アウェーかな〜、と思っていたけれど、知っている方もちらほらいて、純粋に楽しかった。最後は、人生初のエレベータートークまでできました。

今は、プロンプトをしっかりと書いてAIに指示を出すことことで、かなり精度のたかい記事の下地を作っている方もいるし、発注先からAIツールを渡されて使いこなすことを前提に時給で発注がくるような仕事もあるそうだ。あと、ChatGPTとBingChatは全然強みが違うらしい。まじかー! いろんなAIがいるの、面白いねぇ。

イベントの中では、AIをメインで使って記事を書くというワークをしたのですが、難しい! 私、AIさんにうまく仕事を発注できてないんじゃない!?という気づき。そもそも、割とインターネット上に情報がないテーマを選んだ時点で、全然ダメだった……。ごめん、そういうネタが好きなのだ……。

普段、編集者として、書き手のことをできるだけきちんとどんな人が見るようにしている。何が得意なのかとか、どういう企画だと輝ける人なのか……とか。その組み合わせと指示の内容で、アウトプットは大きく変わってくる。できるだけ、いい組み合わせをつくりたい。

そう考えた時に、私はまだAIがどういう得意分野、強みをもつ書き手なのか?がよく理解できていないのだった。これは、ある程度、依頼をする経験、つまりAIをある程度使って記事を書く経験をしてみないと気づかなかっただろう。

いい依頼もできていないに「AIなんて使えない!」と叫ぶのは、「どこかに、いいライターいませんか?」と言い続けている編集者のようなものなのかもしれない。目の前にいるライターさんは、原石どころか、すでにピカピカの宝石かもしれないのに!

とはいえ、AIに発注するとしたら、プロンプトを書くのが仕事になるのか。それって、今の編集業と何が違うんだろうなぁ。業界が変わっていく中で、自分はどんな仕事を楽しいと思っていくんだろうか。

個人的には、AIと人間の強みを組み合わせたら、もっと面白くなれるかも!と意外に明るい気持ちになっている。思ったよりも、私は技術の前進にちゃんとワクワクできているらしい、よかった! そして明日は、自分たちのイベントだ〜! きゃー!

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ