魔の6月が終わりに近づいてきた。今年は、睡眠時間を意図的に増やしたおかげか、そこまで体調を崩さずに乗り越えられた気がする。人生を乗りこなすレベル、ちょっと上がってきたのではないか。
あと、少し前に情報の整理整頓をしたら、暮らしも仕事も露骨に楽になってきた。やはり、やるべきことは整えることですね……!
さて、休みの日に『ネット右翼になった父』(鈴木大介・著/講談社新書)を読了。著者の実の父親が亡くなったことをきっかけに、生前の様子を周りの人の証言や資料をたどりながら、父親の人生を探り、家族としての関係までも見直していく……という一冊。
過激にもなりうるテーマなので、最初はシニア世代がなぜ右傾化しやすいのか?について書かれているのかと思ったけれど、実際はもっと個人的な物語であると同時に、普遍的な家族の物語で、自分と違う思想を持っていると思える他人とどう付き合っていくのかを考えるものだった。なるほど、そういう結論に……と驚いた。
社会現象を身近なものとして捉え、著者自身の考えの変化が微細に、そしてとても丁寧に語られており、おかげで全く知らない家族の話なのに同じスピードで追体験できる。ぐんぐん読み進めてしまった。
このエッセイも自分の考えたことを書いているが、やはりパッと書いていることもあって、思考のめちゃくちゃ浅い。わかっているけれど、毎日濃いものを書くためには、書く時間ではなく考える時間が必要なのだろうな……。