エンタメと時代性

偶然、『明日のナージャ』(2003年放映)を見た。自分もその頃は対象世代だったのに見損なった女児向けアニメである。

よく知らないけれど、どうやらアルハンブラ宮殿が舞台の回らしい。おお……、これはなんと美しい映像なんだろうか。キャラも背景もいい……。そうそう、私はこういう可愛い感じの作品が大好きなの!! ちょっとレトロできれいな作品が!! ……と気持ちが昂ぶった。

調べてみると、どうやら細田守監督が手掛けた神回だったらしい……。これをたまたま見たの、ツイてるな……。でも、作品への期待値が上がってしまった……。

こういう昔の作品にふれるたびに、その作品にベストな年齢で出会いたかった!と思う。エンタメはタイミングが重要なのだ。特にリアルタイムだと、周りにも信奉者が多いので、楽しい。

例えば、もし私が10代のときにベルばらが発表されていたら、今以上にオスカルに恋していたに違いない。ファンクラブに入っていたに違いない(原作に出てくるやつね)。70年代少女漫画の話、誰かしようよ〜。(最近のマイブームは『エロイカより愛をこめて』。私の心は冷戦中のスパイに向いたまま!!)

けれど、私も某中華系小説やハリー・ポッターなどの名ファンタジーシリーズがどんどん刊行される中で10代を過ごしたので、そこまで悪くもなかった気もする……。発売を待つワクワク感、田舎の本屋に一日でも早く並ぶのを待つために発売日数日前から通う楽しさ……!!

それで言えば、『十二国記』や『ガラスの仮面』は何十年も、発売日を待つ楽しみ?をくれるけど、遅すぎるって! 私は古い作品にグッとくることが多いけれど、やっぱりその時代の作品を楽しむのも大事……! 現代小説なら『三体』の話をしよう!!!(これ、売れてるのに全然話す相手がいない、ほんとに)

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ