「ご縁に感謝」

すっかり世界が変わった朝がきた。今日から、私の大好きな人たちはフェアリーの役割を終え、地上に降りてくる。やることはたくさんあるだろうから、まだまだしばらくは表舞台に出てこないだろうけれど、宝塚歌劇という「世界でもっとも美しい場所」にお別れを告げたのだ。

最後のご挨拶にもあったけれど、どれだけ本人が決めたことでも「やっぱりとても寂しい」。私たち自身も、その感情を抱えて生きていくのだ。と、同時に愛と感謝で溢れている。本人も、周りもファンも。すごいことである。

今回、印象的だった言葉の一つが「ご縁」。10代の若いうちに宝塚歌劇と出会ったご縁、合格するご縁、配属のご縁、スターの道を歩むご縁、コンビを組む誰かと出会うご縁。もちろん本人の努力で手繰り寄せた部分もあるけれど、偶然の要素も多いであろうそのご縁の偉大さを感じる。

そして、私たちファン自身が客席(ライブビューイング、配信を見る映画館やお茶の間を含め)にいるご縁。縁ってすごいな。本当に、出会えてよかった。そして、私たち自身も日常の中でも、縁を大切にしたいと心底感じるのであった。

今日から、新体制が始まる。大きな役目を引き継いだ人たちがいる。羽根は重い。物理的にも感情的にも。でも、頑張ってほしいし、楽しいんでほしいし、楽しみたい。たくさん観る機会に恵まれるといいな。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ