悪天候とヘルシーな労働

コワーキングは、場所があり、そこがオープンしているからお金が入るビジネスだ。だから、世間がどういうときでも開けておくことが価値だったりする。

でも、台風や自然災害が起きると、お店をどうするか、いつも悩んでしまう。地域ごとにざっくりと警報はあるけど、移動手段としての近隣の電車が動いているかの方が重要だし、近所の川の状態も気になる。

こういうとき、一体どうするのか。全員が耐えられるだけの防災備蓄がない以上、帰すしかない。まずは、帰れなくなりそうな人だ。家が遠い人順。その後、電車の様子を見つつ、近い人や利用者にも声をかけていく。で、当たり前だけど最後が店長になる。ということは、店舗の近くに住むことが肝要だ。

私はまさに比較的近所に住んでいるので、影響は少ない。だが、台風や自然災害と店舗営業について考えるたびに、お店を持つってのは驚くほどハードだな……と感じる。そもそも、来ないとわからないので現場担当者としては、天気が悪い日ほど行く必要がある。リモートワークは遠い。

ヘルシーなお店運営とはなんだろうか。スタッフはヘルシーな状態におきたいが、はたして我が働き方はヘルシーなのか……?と悩んだりする。これが経営者なら納得できるのかもしれないが、ただの雨が苦手な会社員はたまに負担を感じる。

と、言いつつちゃんと安全に人を帰せたときは、スタッフからも利用者さんからも感謝される。そういうのはちょっといい。ヒーローっぽい所作だから、元気出る。やっぱり、最終的には感謝の気持ちで歯車を回すしかないのかもな。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ