最近カンブリア宮殿に出ていた某丼もの系チェーン店に試しに行ってみた。やはり、しっかり混み合っている。見たところ、昼休みのビジネスパーソンだけではなく、海外からのインバウンド旅行者も多そうだ。
注文は券売機。2台置かれていて、1台はテイクアウト専用だった。私は次の予定の関係でぱっとテイクアウトがしたく、列に並ぶ。私の前にいたのは、ゆっくりと動くおじいちゃん。正直、そのスピード感にちょっとだけイラッとした。次の予定があるから。忙しい時間帯なので、店員さんも助けてくれない。
なんとかチケットを買うおじいちゃん。よし、私の番か!と思ったら、なぜかまだ同じ画面をウロウロしている。え〜、なんで? 少し待っていたが埒が明かないので、「お手伝いしましょうか」と声をかけたら、感謝された。同じものをもう一つ頼みたかったらしい。ささっと内容を確認し、現金を入れてもらう。私も、さっと自分の食べたかったものを注文する。ふう。
テイクアウト待ちの列で、おじいちゃんと再開した。せっかくだから声をかける。
「いまの券売機って難しいですよね」
「そう。足の悪いばあさんが、今日どうしてもこれが食べたいって言うから来たんだけど、困っちゃって。2人でよく行ってた店は、口で注文できたんだけどね」
はっ、とする。2つ買いたかったのは、そういう理由だったのか。その後、おじいちゃんとは少し世間話をして、その間に注文が届いた。お礼を言われ、ゆっくりと去っていくおじいちゃん。ちょっと量が多いかもだけど、2人で楽しめているといいな。
さて、思ってみるとこれはリアル『7つの習慣』みたいな状況である。つまり、自分の中の見方を変えると、世界が変わる。最初にイラッとした自分の器の小ささも感じたが、最終的には助けられる自分でよかった。