意志の強い装いを

衣替えをするべきか、ちょっと待つか。暑い時間もあるけれど、朝晩は冷え込むこの時期、悩みながら中途半端なクローゼットを作っている。あと2日はどちかというと、冬よりで行くつもり。もともともっている服が少ないからなんとかなるけれど、これが多かったら大変だなぁ。

もともと、かっこいい雰囲気がすきなのでパンツスタイルも多かったのだが、年々、なぜか目が大きくなっている気がしていて、顔立ちを踏まえるともう少し柔らかい雰囲気を出していくほうが全体バランスが良くなる気がする。目を見開きすぎなのかもしれない。

アパレルには疎いけど、もうファストファッションだけでやっていくのもちょっと……だし、でも高すぎる服は買いたくない。とはいえ、労働環境に全く配慮されていないのはいやだし、ミニマリストとしては扱いにくい素材の服は困る。

ということで、まだまだ探索中なのだけれど、最近はfoufou(フーフー)というブランドが気になっている。1990年生まれのマール コウサカさんが手掛けるクラシカルで上品なブランドで、セールをせず、ネット販売だけ。一般的なアパレルとは一味違うやり方に挑んでいる。とはいえ、継続のためのスタンスもいい感じで、書籍『すこやかな服』も面白かった。あと、金額もそこまで無理がなく、手を出しやすい。

そんなに毎日フルパワーで頑張れない中で何かを続けようと思ったら、たとえ頑張らない日があっても大丈夫なようにやるしかない。自分のできる範囲でコツコツ積み重ねていくんです。

マール・コウサカさん すこやかに、持続可能にファッション業界を変える「foufou」デザイナーの仕事|好書好日

今年になってから、SDGs的観点から新品の服を買うってどうなのかな……という気持ちもあり、心は揺れている。でも、「(人気商品は再販するから)即決しなくてもいい」なんて言い切っているのもよかった。

世の中には素敵なブランドがあるんだなと思うし、迷うことが多いこの世界の中でこんなにも「意思の強いドレス」が着られたら、なんて素敵なんだろう。ああ、これがファッションは哲学とか、皮膚とか、そういう話につながるのかな……なんて思う。

おっと、柔らかい装い……というところがスタートなのに、意外と尖った見た目に帰結するんだろうか。さてさて、もうちょっと悩もうと思います。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ