外の風を受け入れながら

Webメディア「ジモコロ」で書いた、モーニングの歴史に関する記事が公開されました。あー、面白かった。まず私自身がめちゃくちゃ好きな題材だったし、話を聞きたい人に会えた。この機に気になるお店もいくつかまわれたし、フォトグラファーさんの対応&写真も全部素敵。

なかでも、純粋に編集者として勉強になったのは、他社・他媒体で活躍する編集者さんと仕事できたことである。原稿の受け取り方、指摘の伝え方、こだわるポイント、時間をかけるポイント。メディアごと、会社ごとに文化があるので、ちょっと違うんだな、と気づいた。すぐにはできないかもしれないけど、真似したいこともある。

最近は、自社の中の知見も大事だけど、外の方のもっている知見や経験を意識してインプットしようとしている。実は私は社会人1年目から、毎年どこかの編集スクールに通っていた。ビジョンを大切にしたメディアもあれば、書籍の編集者、アート系の編集者……など。編集の仕事は多彩だ。何かすぐに真似できることばかりではないが、その心を最近も思い出して書籍などを積極的に読んでいる。めったにやらない副業ライティングもその一つである。

それを繰り返していたら、やはり業界のインプットは定期的にしたほうがいいなともうようになった。コロナの間はなんとなく内側にこもっていて、自分のあるものだけで膨らませようとしていたけれど、私自身が編集に対してちょっと飽きていると感じていたし、改善する方向性が見えなくなっていた。

でも、外に出ると全然違う。まだこんなことができるのか、こんな工夫の余地があったのか、と発見ばかりだ。自分の小ささ、成長余地をいくらでも感じる。本当におごっていてはいけないね。せっかくいただいた機会なので、楽しみつつ、背筋を伸ばしつつ。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ