東京にいる贅沢

三越伊勢丹本店・日本橋高島屋本店へ行った。ちょっと見たい展示があって訪ねたのだが、1日の間にこんなに有名な百貨店を2つ巡ることはなかったので、なんだか新鮮だった。私は日本に建てられた洋風建築が好きなので、とても気持ちが上がる。

さて、改めてマジマジと見ると、特に文化財に指定されている三越本店はすごい建物である。三越前という名前の駅があり、今年は創業350周年を迎える。吹き抜けのガラス、彫刻は圧倒的でずっと観ていたい。最近はバイヤーも苦労していると聞くが、物産展も面白い。

今でもここに来れば、文化的な楽しみ方ができ、買い物ができ、食事もできる。すごい場所だ。普段はあまり意識していなかったが、改めて眺めてみると完全に観光地であった。東京にいる間にじっくり楽しめて嬉しい。

地方で育った私にとって、百貨店は古臭い場所であった。一番近所の百貨店は見た目にもボロボロで文字通り老朽化が進んでおり、売っているものも年寄り向け。結局、途中で閉店して、別の場所に建てかわってしまった。

でも、やっぱり東京の百貨店の本店は違う。誇りも、気合の入れ具合が全然違う。それを実際に見ると、やはりぐぐっと気持ちが動いた。もし私が都会で育っていたら、百貨店業界に憧れたかもしれない。

ということで、やはり東京にいるのはめちゃくちゃ面白い。こういう「いつでも行ける」ような場所をじっくりと観察したいし、もっと楽しみたい。今度は特別食堂でお茶してみたいなぁ。ああ、東京人の贅沢。これからも、ゆっくり楽しもう。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ