私は、ちょっとせっかちなところがある。今風にいうと、中途半端なところでおいておけない……、つまり「ネガティブ・ケイパビリティ」が低い、という状態な気がする。だから、すーぐに急かしてしまったり、進捗を聞いてしまう。
中途半端になっている仕事、途中まで聞いた意見、自分の中でまとまっていないアイデア。でも、今までのところ急かしてもあまりいいことはない。だいたい、ちゃんと締め切りを設けているのに、進んでいない時点で何か問題がある。
スキルが足りないのかもしれない、時間が確保できないのかもしれない。できていないであろう場合、「どうなってますか〜?」と話しかけると、謝られてしまう。その時に、自分下げをされたときの対応ってすごく難しい。
私は人格の欠点やスキルの不足をあげつらったり、責めたりしたいではなく、状況の課題を洗い出して、解決に向けてできることをやりたい……。でも、傷つくモード、自分を下げているモードに入っていると、それがなかなかできなくなるらしい。そういう時、どうやって進捗を聞けばいいのか、まだわからない。
でも、どういう形でも相手のプライドは立てたほうがいいと思っている。職業人としても、社会の中の役割でも。進捗もうまくいかないのに、プライドも傷つけられたら、その人は私と今後も仕事がしたいと思ってくれるか、力を貸してくれるか。
多分、答えはNOだ。この人のプライドはどこにあるんだろう、この人はどんな人なんだろうか。探りながら、長期的関係構築を考える。