プライドを軽視してはいけない

私は、ちょっとせっかちなところがある。今風にいうと、中途半端なところでおいておけない……、つまり「ネガティブ・ケイパビリティ」が低い、という状態な気がする。だから、すーぐに急かしてしまったり、進捗を聞いてしまう。

中途半端になっている仕事、途中まで聞いた意見、自分の中でまとまっていないアイデア。でも、今までのところ急かしてもあまりいいことはない。だいたい、ちゃんと締め切りを設けているのに、進んでいない時点で何か問題がある。

スキルが足りないのかもしれない、時間が確保できないのかもしれない。できていないであろう場合、「どうなってますか〜?」と話しかけると、謝られてしまう。その時に、自分下げをされたときの対応ってすごく難しい。

私は人格の欠点やスキルの不足をあげつらったり、責めたりしたいではなく、状況の課題を洗い出して、解決に向けてできることをやりたい……。でも、傷つくモード、自分を下げているモードに入っていると、それがなかなかできなくなるらしい。そういう時、どうやって進捗を聞けばいいのか、まだわからない。

でも、どういう形でも相手のプライドは立てたほうがいいと思っている。職業人としても、社会の中の役割でも。進捗もうまくいかないのに、プライドも傷つけられたら、その人は私と今後も仕事がしたいと思ってくれるか、力を貸してくれるか。

多分、答えはNOだ。この人のプライドはどこにあるんだろう、この人はどんな人なんだろうか。探りながら、長期的関係構築を考える。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ