余暇のカレンダー

ミニマリズムがずっと流行している。私も好きだ。シンプルに、ものが少ないほうが圧倒的に楽な気持ちになる。図書館で借りたほうが溜まっていると、なんだか気分がイマイチである。自分で読みたくて借りているのに……。

さて、私はそもそも時間の余裕をつくった先に、何がしたいんだろう。

最近はは、余白について考えている。今の私たちの生活はとても慌ただしくて、忙しく、投資対効果が大事になっている。空いている時間には、すぐSNSや動画を見るなどで埋まってしまう。もちろん、その行動を自分で選んでいるんだけど、なんだか私は他者に時間を埋められてしまったように感じて、なんとなく嫌だ。

私にとって大切なのは、自分で決めることなんだと思う。今日はスコーンを焼こう、ずっと気になっていた映画を観よう、本を読もう、これを食べに行こう。

反対に、暇だからなんとなくこれをする……というのがとっても苦手。結局、やりたいことができなくなった気がして後悔してしまうし、その積み重ねが「今日も何もできなかったな、あーあ」という無力感につながる。

では、どうしたらいいのか。1つはやりたいことをとにかくメモしておくことだ。人間はすぐに忘れる生き物なので、行きたいお店も読みたい本もとにかくメモをしておく。余暇があったら、そのリストを見るのである。

次に、最初から意識的な余暇をカレンダーに埋め込むこと。たとえば、寝る前の1時間を好きなことに使うと決めておく。とはいえ、ガチガチに決めちゃうと、義務っぽくなっちゃうので内容はその日に決めてもいい。この人とのんびりする……というくらいの決め方でもいいのかも。

ようは何も考えずにダラダラするのではなく、意図・意志を持って、余暇になる時間を使うこと。いやはや、それは果たして余暇なのか? でも、「何もしない」という「予定」もちゃんと作ればいいのか? 試行錯誤は続く。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ