時間がないから決断できる

この頃、ショートエッセイを書くのに時間がかかる。2月中旬はせいぜい15分程度で書いていたのに、最近は休みの日など1時間近くぼーっとしてしまう日まででてきた。これだと続かない。この違いは一体なんなのかを考えてみよう。

時間がかかる理由を整理すると、
・書きたいことが多すぎて、選べない
・書きたいテーマに対して、答えがごちゃごちゃしていて文章にならない
・クォリティを上げようとして、余計な作業をしている
など。

いずれも、思い切りがないというか、「これでいこう」という決断ができていないがゆえに起きているように感じる。

では、2月と3月の違いはどこか? ひとえに忙しさである。3月は余裕というわけではないが、2月の予定はあまりにも逼迫していた。急ぎの仕事、帰省、出張、営業日が短い! この時間のなさに対して、すこぶる自覚的だった。だからこそ、背伸びをせずに自分の中でできることに集中し、サクサクと意思決定をするようにしていたのではないか。

世の中には思いがけない挑戦をしてチャンスを掴む人がいる。非常にうらやましかったり、かっこいいなと感じたりすることがある。もしかしたら、彼らも迷っている時間がないのかもしれない。頭の中の「保留箱」に懸案事項を留め置かず、やるかやらないかをサクッと決めているのかもしれない。決断ができるからこそ、どんどん前へ進んでいく。

3月は時間があるというのは、実際のところ気の所為である。祝日もあるし、出張もあるし、イベントもあるし、なんたって年度末である。きっとこれは大変に忙しい。

2月に「時間は、ある」という記事を書いた。時間はある。けれど、無限ではない。だから、集中する、決める。ああ、今日はこのブログも15分くらいで書けた。この調子で、今月もいきたい。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ