昆虫食って思ったよりも身近だった件。

一般社団法人リディラバの名古屋支部が行う社会問題トークに行ってきました。

テーマは、最近注目の「昆虫食」。えっ、昆虫?って感じだと思いますが、内容が面白かったのと、食糧問題は先日のTEDxを聞いてから興味が湧いた分野だったので、備忘録も兼ねてまとめます。

スピーカーは、アマゾンを旅された鈴木さん(左)と、昆虫食に興味があるという原さん(右)。
鈴木さんのPCの画面に映ってるのが旅の途中に出会った昆虫食。ワーム系ですね、いもむし。

昆虫食は飢餓を救う?

世界の人口は71億人、そのうちの9億人が飢餓状態。

ちなみに、穀物は本当は十分に皆で食べる分にはあるのですが…、なんと半分以上を家畜の餌にしております。つまり、誰か人間が食べるはずだった穀物を奪って、家畜を育てて肉を食べています。

家畜1kgを育てるのに必要な穀物は、牛:11kg 豚:7kg 鶏:4kgだそうです。しかも、より地球温暖化に影響の大きいメタンガスを出しています。

この家畜の生産を続けている以上、穀物は確保できない。でも、私たちにはタンパク質が必要。

そこで安価なタンパク質源として注目されているのが、昆虫食だそうです。FAO(国際連合食糧農業機関)も昆虫食に関するレポートを出してるらしいです。

↑私が以前にカンボジアで撮った昆虫食露店の写真。↑
苦手な人はあまり拡大しないようにして下さい。そして、コオロギじゃなかったらごめんなさい。
多分違う気がする…。
ちなみにコオロギは2kgの穀物で作れるらしいです。

長くて身近な「昆虫食」の歴史

一番古いものだと、紀元前3000年にスペインの壁画に昆虫食が描かれるそうです。あとはアリストテレスが美味しい!って言ったり、コーランや聖書のような宗教的なものにも記述があるそうです。

世界では、熱帯にかけてやはり多いらしく東南アジア、南アフリカ、南米、オーストラリアなどなどではまだ食文化として残っているようです。
日本でも、古代から戦時にかけてはイナゴを食べてたんですね。会場の中にもタガメは食べたことある方もちらほら。

現代では、食べてる昆虫は5〜6種類、そして食べている場所は九州の方と、長野、岐阜、愛知(!?)だそうです。知らなかった……!

↑Amazonに売ってる信州の珍味…!?こう言われると普通に美味しそうな気配が漂うね。

未来的な話では、宇宙食に蚕が使われていたりするようです( ´ ▽ ` )ノ

昆虫食のメリット

1. 変換効用・栄養価◎
(穀物をあまり使わずに良質なタンパク質が作れる)
2. 繁殖が簡単、安価。
3. 美味しい!?
(ハチノコの佃煮とうなぎの蒲焼きはほぼ同じ味だそうです…wほんとに??ww)
4. 環境に優しい:)
(メタンガスが出ないし、水も使わないし、餌も生ゴミとかでいけるらしい)

昆虫食のデメリット

1.食中毒のリスク
(サルモネラ、自然毒など。確かに食べるとなると安全なの?って不安になりそう)
2.生物濃縮の影響があるかも?
(食物連鎖してるもんね…)
昆虫を食べることのイメージがとにかく悪い
会場で出た意見としては、
・グルメブームで効用を押し出せば、日本なら数年で根付きそう…
・どうビジネスにしていくのかがポイントになるのでは?儲かるならやる人が出て来る。
・粉末にして、3Dプリンターで成型すれば食べられるよね。
・コオロギ付きマンション(自分で繁殖させる)が将来は売れるのでは。笑
などなど。

(地産地消の発想の中、自分でコオロギ育てちゃう未来が来たりしたら確かに面白いww)

やっぱり、イメージの問題は大きいですね。「ミドリムシ」という名前で最初はユーグレナも苦労をしてたそうですし。でも、実は食品添加物や着色料も虫でできているものは多いので、実はそもそも食べてるのかも。

そういえば、私も食べた。

↑カンボジアの首都プノンペンでの度胸試しをした時。後ろの外国人のお兄さんが見過ぎ。笑
この時は、スナックみたいな感じで全く味に抵抗はなく、美味しく食べることができました。ちゃんちゃん。

注目が集まる分野なので、気持ち悪い!で片付けずに経過を見ていると良いかもしれませんね。

ユーグレナの漫画が出ててびっくりした!↑

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ