いつのまにか変わっていく

縁あって、東洋医学の本を読んでいる。陰陽五行説などは、「ああ、小さい頃にカードキャプターさくらで履修したなァ」など思ったりしており、なかなかおもしろい。

そんなふうに身近だけれど、東洋医学がちょっと苦手だった。なんとなくスピリチュアルっぽく語られてることが多かったり、がんの患者が体質改善をやっていて「西洋医学なら治ったのに……」みたいな文脈で語られることも増えており、ちょっと敬遠していた。

しかし、いろいろ調べてみると確かに東洋医学は体の全体感を見るものだから、がんの治療などには向いていないらしい(苦痛緩和などはもちろんありうる)。

が、実際に今は西洋医学の観点でなぜ効くのか?がかなり解明されており、アマゾンの漢方ジャンルでもっとも売れている本は『東洋医学はなぜ効くのか ツボ・鍼灸・漢方薬、西洋医学で見る驚きのメカニズム』(ブルーバックス)というごりごりに理系の新書である。読んでいくと、ツボ押しや鍼灸、漢方に対する偏見や疑いの目をなんとなく持っていたことをちょっと反省する。

また東洋医学は、食や普段の生活から自分で少しずつ改善ができるところがいい。たとえば、こういう食べ物を取ったほうがいいなどが分かると、ちょっとした不調に対しても予防的対応がしやすくなる。

比較的健康なアラサーのわたしですら、不調の日もある。なので、そうやって東洋医学的な考えを自炊や普段の飲み物に取り入れていくっていいなぁという気持ちになった。まさか自分がこっち系にいくとは思っていなかったけれど、知っておいて損はない健康知識なのではないだろうか。あと、季節に合わせたものを食べるとかは普通にやったほうがいいと思う。

ということで、たまに薬膳や漢方の話なども書くかもしれない。自分でも不思議だが、私が変わっていく。これも流れなのか。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ