信頼されるために

普通に働くって難しいなぁ、とよく思う。普通が指す範囲はひどくあいまいだけれども、日本は礼儀作法も厳しくて、当たり前に求められることがなかなかレベル高いのでは?と思うときがある。

普通に8時間座ってすごす、それもできるだけいい姿勢で。もちろん休憩もあるけれど、この時点でなかなかハードルが高いな〜と思った。思ってみれば、学校では長く座っていても姿勢を崩したりしていたし。

私の所属する編集・ライター業界はやはり自由な人も多いし、評価されるのは態度よりも、成果物。だから、寝転がっていようが、深夜に書いていようが、別にそのこと自体を咎められることは稀である。

だけど、やはり一般社会での反応は全然違う。姿勢や身だしなみといった見た目も含めて、ちゃんとした人に見えないことには仕事が始まらない。言い方、聞き方、当たり前のビジネススキル。そういうのが身についていない限り、信頼されることはない。

企業取材を担当する編集者は、クリエイターとビジネスパーソンの中間地点に立っている。どっちの気持ちもわかったうえで、どっちの味方でもあれるように振る舞う。

もちろんビジネスマナーなんて、と思っている人がいるのはわかる。けれど、大切なのはその場で信頼されることであって、信頼されるためのスキルを一つでも多く身につけておくに越したことはないはずだ。大人になると、なかなかフィードバックももらえなくなるからこそ、たまに自分でピリッとした現場を見て、我が身を振り返らないといけない。学ぶことばかりだ。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ