ビジネスアワー内の締め切りが心の安寧につながる

編集者といえば、締切を促すのが仕事……と思われている方も多いだろう。実際、私もそう思う。やっぱりスケジュール管理は大切だし、多くの場合、人は締切がないと動けない。機械ではなく、人が待っていてくれると思うから、約束を守ろうと思える気持ちが分かる。

ただ、やむにやまれぬ事情で締め切りが守れず、後ろ倒しを依頼されることがある。私は普段、締切の時間は10〜17時ごろと設定するようにしている。その理由は、ビジネスアワーの間にファイル(原稿に限らない)を受け取り、次にボールを渡すためである。

これ以上遅い時間だと、私が受け取っても一晩塩漬けにしてしまうだけである。だから、あくまでも私がしたいのは受取ではない、確認して次に渡す……という作業なのだ。だから、私が確認できない時間に受け取るとシンプルにロスタイムが出て、もったいない。その分、ライターの手元にあれば原稿がブラッシュアップできる可能性があるというのに。

もちろん朝イチから確認したい場合というのもあるし、夜型で「●日中の提出」という締め切りを自ら設定される場合もある。そういう場合も、私のような一応、朝型の人間としては朝を締め切りに設定しておきたい。朝起きてやる、ということもできるから。

あと、人を深夜に働かせていない、という自覚は私の心の安全に直結する。改めて、やはり締切はビジネスアワー内に切るべきだと思ったのでした。無理なく、サステナブルに働きたいねぇー!

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ