歩いた人だけが見える景色をもとめて

週末は山梨のほうへ登山に行った。少し前から、たまに初心者向けの山に登っている。私としては、シンプルに山を登るのは楽しい。歩くのが好きなので。

とはいえ、やっぱり登るのはつらいときもある。街とは違う整備しきれていない道(といっても先人たちがしっかり踏み固めてくれた「道」であることは間違いない)だし、安全かどうかを自分たちで見極めないといけない。時間も長い、ずんずん歩いていく。

思えば、車の入れないような道の先に行くとは、体調が悪くなっても人間同士で助け合うしかないということだ。私は初心者なので、助けてもらいまくりである。ありがたいことだ。

周りをみると、たくましく歩いている人が年齢性別問わずたくさんいて、世の中ってこんなに体力がある人がたくさんいるんだ、と驚いてしまう。私も少しずつたくましくなりたいな。

そして、山から見える景色は美しい。天気がいいときばかりではないけれど、「ああ、ここは歩いた人だけがたどり着く景色なんだ」と思うと、心が満たされる。わからないけれど、こういう達成感の積み重ねで人は登山にハマっていくんだろうな。

世界には、行動した人にだけ与えられるものがたくさんある。動かないと、始まらない。やってみて大した事ないなと思うことはあるけれど、やって後悔することってあんまりない。登山は、それを思い出させてくれる。次の山も楽しみだ。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ