ものは「思い出せる量」だけ残す

断捨離や片付けをしているとき、一番気持ちがスッキリする。大したことじゃなくて、普通にまとまった資源ごみを捨てる……とか、しばらく着ていない服を寄付に出すとかそういうことを定期的にしている。

私が片付けをするのは、たくさんのものがあっても把握しきれず、ストレスになるからである。片付けるのが得意というよりは、探しものが非常に苦手なので、なんとかしている……という感覚がある。

そんな私が、数年ほど前に受け取り、取っておいた資料があった。それはある有名な方が発表されたもので、当時は結局使わなかったが、面白そうだったし、どこかで役に立つ気がしたので残したのだ。それが、3年経った昨日、ふいに役に立った。

これができたのは、思い出せる量だけ資料を残していなかったからだと思う。一生懸命やっているのに、その引き出しの中に答えが書かれた資料があることに気づかない……というのは非常にナンセンスである。個人的には思い出せたことも、今その資料にまた出会えたのも嬉しかった。心の中の引き出しに、ちゃんと名前をつけて分類できていたんだなぁ。

しかも、その資料がまた面白い。今読むべきかもしれない。せっかくだから、この週末にでも読んでみようと思う。きっと、このタイミングで出会うべきものだったんだなぁ。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ