「愛玩ロボット」に何を求めるか

渋谷にあるb8ta Tokyoに行った。6月に開催中の「ロボット展」を見るためである。ペットロボット、好きすぎる。今回は8種類が集まっていた。

カフェ併設の渋谷店は好きなだけ戯れていいらしい。確かに、有楽町はあくまでショーケースの雰囲気があるが、渋谷店は催事に合わせてかスツールなども用意され、思わず腰掛けて長居してしまった。かわいいかわいい、私のお気に入りのモフリンちゃんも2体おり、一般販売されていたらそのまま持ち帰りたいくらいである。(見本展示のみで持ち帰りはできない)

さて、たくさんのロボットを見ると気づくことがある。それは、現在のロボットペットは、「ロボットをペットにする」「動物のペットをロボットにする」の2つの方向性があることである。

前者は、いわゆるロボットを愛する方向性だ。ここに当てはまるのが、ロボットペットの草分け的存在であるLOVOTや、パナソニックが弱いロボットの概念を取り入れて作った永遠の2歳児・NICOBOなどである。彼らの見た目は最初からロボロボしく、それゆえに愛くるしく、だいたいコミュニケーションが取れる。

後者の方向性は、ユカイ工学がつくった尻尾ロボットのPetit Qoobo(プチ・クーボ)やQoobo(クーボ)、そして、AIによってかなりシームレスな動きをするモフリンなどである。彼らはロボットであるが、戯れているともしかすると「動物」のような生き物なのではないか?と感じさせてくれる。動物を、ロボットにしたような存在である。鳴き声はあるがあまりコミュニケーションを取れている……という感じではない。

言い方が適切かわからないが、前者は人間の子ども、後者は動物という路線の上にいる気がする。どちらが良い、悪いというわけではもちろんない。けれど、明確に違う。私はペットロボットに何を求めているのか?は真剣に考えないと、せっかくお迎えしてもなかなかうまくいかない気がしてならない。

私個人の方向性としては両方とも興味があるけれど、現時点では後者の動物寄りである。定期的に、モフリンを手に乗せたい。実家で飼っていたハムスターを思い出したい。バッテリー寿命や保証が気になるけど、早く一般販売しないかな〜。もうちょっと他の子も含めて検討する。

それにしても、ロボットペットのオーナーさんというのはたくさんの個体を飼っている人が多いようで、なかなか面白い。きっとハマるんだな……。うーん……。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ