起床時刻は働く業界で決まる説

いつもよりも早い時間に起きて家を出る。いい大人なのに、ついつい朝早くでかけて夜遅くかえってくるという元気なスケジュールを立ててしまう。私の中で、若さと大人さがせめぎ合う。お金を使って楽をしつつも、体力勝負。

いつも違う朝の景色を見ると、多くの発見がある。まず、早い時間からたくさんの人がいる。スウェット姿でトレーニングをする人、学生さん、スーツのビジネスパーソン……。まだ寝ている間から、こんなにもたくさんの人が動いているのか。

なぜ、こんなに早くから活動をしているのか、もちろん個人的な趣味もあるでしょうが、ほとんどの場合、朝早くから仕事なり学校なりに行く「約束」や「予定」があるんだろう。集合時間が早いならば、早く起きる。

私がいるIT業界は、朝が遅い。うちの始業は9時だが、前職は10時だった。すると、結局はそこから逆算して間に合う時間に起きる、そして夜も遅めに眠るようになる。

私はなんとなく7時くらいには起きていて、業界では割と早めに起きているタイプと言われるのだが、日本の平均起床自国は6時32分というデータもある。ま、まじ!? 

人の生活リズムは、かなり仕事のスケジュールと根深い関係があるのだ。私たちはもしかしたら起きる時間を自分で選んでいないのかもしれない。

私の元気な時間は明らかに朝である。週末の朝が一番楽しいし、朝イチだからこのエッセイが書ける。反面、夜は疲れてしまっていてあまりいいことがない。うーん、やっぱり早く起きるべきか。

でも、早起きは三文の得、みたいなのも価値観醸成というか……。もしかしたら、朝早く起きて仕事をしてくれる人を減らさないために仕込まれた、周到な価値観なのかもしれない。

ま、どんな時間に起きても、夜はそれに合わせてちゃんと寝ましょうね。毎朝、同じ時間に目が覚めちゃうので、夜ふかしするとすぐに寝不足になる人間より。

有限会社ノオト所属の編集者・ライター/ コワーキングスペース「Contentz」管理人。 テーマは働き方・学び方・メディア・朝ごはん など / 休日は喫茶店と東京宝塚劇場をうろうろ